コペンの足回りをいじったり、タイヤ交換する時に必要なのがジャッキアップです。
お店に任せるのが一番安全ではあるのですが、車好きにとっては愛車は自分で整備したいものじゃないですか。
そこで今回の記事では、コペンのジャッキアップポイントと、ガレージジャッキを使ったジャッキアップについてお伝えします。
いくらコペンの車重が軽いからといっても、車である以上ジャッキアップには危険はつきものです。
そこでジャッキアップ時の注意点なども交えながらお伝えしますね。
まずはコペンのジャッキアップポイントから見ていきましょう。
コペンのジャッキアップポイントはどこ?
L880のフロントのジャッキアップポイントは、フロントバンパー下の真ん中あたりにあるこの出っ張りです。
両輪浮かせたい時はこのジャッキアップポイントを使いましょう。
L880のリアのジャッキアップポイントは、マフラーの裏のけん引フックです。
LA400のフロントのジャッキアップポイントは、やや奥側にあるまるで後付けしたのかと思うような形をした出っ張りです。
ここにガレージジャッキをセットして上げていきます。
場所的にフロントタイヤより後ろなので、柄の長いガレージジャッキが無いと厳しいです。
LA400のリアのジャッキアップポイントは、マフラーのタイコの前にあるけん引フックです。
ガレージジャッキを使う場合は、上記のジャッキアップポイントを使いましょう。
車載のパンダジャッキで上げる場合は、車体左右の前後にあるジャッキアップポイントを使って片輪ずつ上げることになります。
LA400の例で、パンダジャッキ用のジャッキアップポイントをお見せしますね。
フロントはココです。
丸いくぼみの間ですね。
リアも同じようなくぼみがあります。
ガレージジャッキを使う場合は、ここにウマ(ジャッキスタンド)を当てます。
L880も同じようなくぼみがありますので、そこを使って下さい。
コペンをガレージジャッキでジャッキアップする方法
それではLA400の例で、ガレージジャッキを使ったジャッキアップの方法についてご説明します。
まず大前提として、傾斜が無く平らな場所で作業すること。
傾斜がある場所では危険ですので絶対にやめましょう。
ジャッキアップ作業は簡単そうに見えて、実は危険な作業でもあります。
安全対策をしっかり行って、自分の身は自分で守らないといけません。
まずは準備するものから見ていきましょう。
- ガレージジャッキ
- ウマ(リジットラック・ジャッキスタンド)
- タイヤ止め
- ラダーレール
- 十字レンチ
コペンの車重は軽いので2tジャッキくらいでも十分ですが、僕は2tと3tのやつを持ってて状況に合わせて使っています。
ウマは低床タイプがコペンには合ってます。
タイヤ止めは必須です。
ガレージジャッキを入れるためのスペースを確保するために、ラダーレールは合った方が良いです。
では準備が整ったところで、手順の方を見ていきましょう。
コペンをジャッキアップする手順(フロント側)
ではフロント側からいってみましょう。
傾斜のない平らな場所に車を移動します。
このままではガレージジャッキが入れにくいので、ラダーレールを前輪の前にセットして落ちないように用心しながら車を前進させます。
ラダーレールの登った先にくぼみがありますので、そこまで前進しエンジンを切ってサイドブレーキをかけます。
それ以上進むと落下しますので気を付けて下さい!
ラダーレールに乗せたら、フロントタイヤのホイールナットを少しだけ緩めておきます。
※持ち上げてからだとタイヤが空転するので緩めにくいです
※タイヤを外す作業がなければ緩めなくてOKです
完全に取ってはいけません。
あくまでもほんの少し緩めるだけです。
終わったらリア側にタイヤ止めをセットします。
タイヤ止めをしておかないと、何かあった時に車がそのまま下がってしまいます。
サイドブレーキはかけてありますが念のためです。
そしたらガレージジャッキをフロントバンパー側から入れて、ジャッキアップポイントまで移動します。
セットしたらゆっくりとジャッキで持ち上げていきます。
フロントにエアロが付いていると、ガレージジャッキのレバーのストローク幅が少なくなって上げにくいです。
ですのである程度上げた状態でセットするのがコツです。
この時少しでもグラつくようならすぐに降ろして下さい。
タイヤがラダーレールから離れて、ウマが入れられるくらい上がったらウマを2つセットします。
ウマをかけ終わったら、ジャッキを少しずつ下げてウマに乗せます。
念のためジャッキは再度ジャッキアップポイントに軽く当てた状態で固定しておきます。(万が一の落下防止のため)
画像ではラダーレールが逆向きになっていますが、これはウマを置こうとしたらラダーレールが邪魔で置けなかったので後から向きを変えているからです。
タイヤはこのタイミングで外します。
念のため、サイドステップの下に外したタイヤを置いておくとさらに安全です。
L880の場合は、フロントのけん引フックにウマをかけても大丈夫です。
作業が終わったらタイヤをはめて仮止めして、ガレージジャッキでウマから離れるくらい持ち上げます。
そしてウマを外してから、ゆっくりを下げていきます。
この時急激に下げると危険ですので、必ずゆっくり下げるようにしましょう。
下げ終わったら、タイヤを100N・mくらいでトルクレンチで本締めします。
前進して車を降ろし、ラダーレールとタイヤ止めを回収します。
では次にリア側の方も見ていきましょう。
コペンをジャッキアップする手順(リア側)
フロントと比べるとリアは簡単そうなんですが、家の環境下ではリアを上げていくとフロントタイヤが滑るという状況が発生しました。
道路がまっ平ではなく、傾斜があったからでしょう。
なので少しでも動くようなら作業しないで下さいね。
手順はフロントとほぼ同じです。
ラダーレールに乗せてホイールナットを緩めます。
※タイヤを外さないのであれば緩めない
僕は最近、力が入れやすいこのL型レンチを使っています。
そしてフロントタイヤの前にタイヤ止めを置きます。
サイドブレーキはリアタイヤのみロックする機構ですので、リアを持ち上げるとフロントタイヤはフリーの状態です。
運転席で誰かブレーキを踏んでくれていればシッカリ止まります。
けん引フックがジャッキの真ん中に乗るように位置合わせして、ジャッキをゆっくり上げていきます。
この時少しでも車体がグラつくようなら、すぐに降ろして下さい。
ウマが入るくらい上がったらウマをセットし、ジャッキを緩めて再び軽く当てて固定します。
ここで使ったのが低床のウマです。
サイドのジャッキアップ用に切込みのあるアタッチメントが付いていますので、車体を傷つけることもありません。
コペンはホイールベースが短いので、低床のウマの方が使いやすいと思います。
高さは3段階に変えれて、
僕は一番低い高さで使用しました。
作業が終わったらフロントと同様、タイヤを仮止めしジャッキアップしてウマを外し、ゆっくりと車体をジャッキダウンします。
ラダーレールまでタイヤが下りたらホイールナットを本締めします。
ガレージジャッキを車の下から外して、車を後退させてラダーレールから降ろします。
タイヤ止めとラダーレールを回収して終了です。
まとめ
この記事では、コペンのジャッキアップについてLA400の事例でご紹介しました。
L880もやり方はほぼ同じですので、安全に気を付けながらやってみて下さい。
どうしても難しい場合は、レンタルピットを利用することも一つの手段です。
お金は掛かりますが、安全に確実に4輪を浮かせることが出来ます。
⇒レンタルガレージ静岡のEvolutionPITとは?料金や工具を調査
僕は2回利用しましたが、もう本当に楽に作業が出来るのでお気に入りです。
ジャッキアップには危険が付き物ですので、慣れている方と一緒に作業することをお勧めします。
車高調の交換も楽になりますよ!
⇒コペンLA400の車高調の取り付け方!HKSハイパーマックスGT
コペンの新旧モデルの魅力を比較してみました↓
⇒コペンのL880とLA400を比較してみよう!買うならどっち?!
それでは良いコペンライフを!
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